歌謡曲『高原列車』
昭和29年(1954)
作詞:丘 灯至夫
作曲:古関 裕而
はじめにゆっくりと音読し、次にメロディを思い出しながら口ずさんでみてください。
最後にしっかりと声に出して歌ってみましょう!!
作詞者の丘灯至夫は福島県田村郡小野町で生まれました。子ども時代から虚弱だったため磐梯急行電鉄(通称:沼尻軽便鉄道)の列車に乗って湯治に行かされていました。よく利用したのが沿線の横向温泉で、お気に入りだったのが滝川屋旅館だったそうです。2番の歌詞にある「温泉(いでゆ)」は横向温泉のことだと思われます。
滝川屋旅館は道路沿いに数件ある横向温泉より少し離れた森の中にある一軒宿です。1日限定数組しか宿泊できませんが、かつては湯治場として栄え、200名が宿泊するほどの人気宿として栄えており、現在も部屋数は60部屋あります。最高のおもてなしをするため宿の主人によるこだわったスタイルです。
3番の「五色の湖」は五色沼(ごしきぬま)だと思われます。五色沼は、2016年にミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定されています。正確には「五色沼湖沼群」と言い、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼などの数多くの湖沼の総称です。5つの沼というわけではなく、様々な色彩を見られることから「五色沼」という名前がつきました。沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で「神秘の湖沼」と言われています。
作曲の古関はスイスの高原鉄道をイメージして曲をつけ、この軽快なメロディには作詞の丘も「スイスかオーストリアみたいだな」と腰を抜かすほど驚いたと言われます。岡本敦郎は『第5回NHK紅白歌合戦』(1954年)に4回目の出場を果たした際には白組のトップとして本曲を歌唱しました。
古関の生誕100年に当たる2009年(平成21年)から東日本旅客鉄道(JR東日本)福島駅の在来線ホームの発車メロディとして本曲が採用されています。記念歌碑が福島県耶麻郡猪苗代町の東日本旅客鉄道磐越西線川桁駅近くに建立されています。古関の生涯をモチーフに制作されたテレビドラマ『エール』(2020年度上期:NHK連続テレビ小説)では、本曲が複数の回で流れるエピソードがあります。また、古関は全国高校野球選手権大会で演奏される「栄冠は君に輝く」を作曲していることから野球殿堂の候補者にも4度入っています。2022年は、あと1票が足りずに残念ながら殿堂入りを果たせませんでした。
ゆかりの地である福島県耶麻郡猪苗代町に『高原列車は行く』の歌碑が建立されています。高原の風に吹かれて、歌の旅へ出かけてみませんか?
所在地:〒969-2752 福島県耶麻郡猪苗代町蚕養沼尻山甲2855−171
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