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音楽療法『春が来た』

童謡・唱歌『春が来た』
1910(明治43)年
作詞:髙野 辰之
作曲:岡野貞一

はじめにゆっくりと音読し、次にメロディを思い出しながら口ずさんでみてください。
最後にしっかりと声に出して歌ってみましょう!!

1910年(明治43年)発行の『尋常小学読本唱歌』にて発表されました。作詞作曲は、「故郷(ふるさと)」「春の小川」「朧月夜(おぼろづきよ)」「紅葉(もみじ)」などで知られる岡野貞一、高野辰之のコンビです。
1番では「春が来た」、2番では「花が咲く」、3番では「鳥が鳴く」というシンプルな歌詞の繰り返しで、子どもの頃に一度は訊いた曲だと思います。2番、3番の歌詞を知らない人は以外と多いようです。待ち遠しかった春が到来した喜びが素直に表現された名曲です。

春はどこに来た? 春の季語

季語は、新年、春、夏、秋、冬があり、季節を表現するために俳句で詠まれる言葉です。旧暦によって季語は決まっており、だいたい春は1月~3月、夏は4月~6月、秋は7月~9月、冬は10月~12月となっており、現在の季節とちょっとずれているときがあります。春の有名な季語に桜があります。春の花の季語としてはすみれや菜の花など、 春の鳥の季語としてはツバメやウグイスなど、春の行事の季語としては卒業や入学などがあり、いずれの季語も春を思い浮かべやすいものです。
春に詠まれた有名な俳句をいくつかご紹介し、春がどこから来るのかを一緒に考えてみましょう。

山路来て 何やらゆかし すみれ草

松尾芭蕉

菫(すみれ)草が季語です。山道を歩いていると、すみれの花が咲いていて、心がなんとなく惹きつけられました、ということです。普段、通勤で使っている道端の草木にも小さな変化があります。それに気づこうとさえすれば。

菜の花や 月は東に 日は西に

与謝蕪村

菜の花が季語です。一日が終わろうとする頃、見渡す限りの菜の花畑に立って、あたりを見渡すと、白い月が東の空には登ってきて、西の空には夕日が赤く燃えながら沈もうとしています。自分が風景の一部になって時の移ろいの中に春を感じているのでしょう。

鶯や 柳のうしろ 薮の前

松尾芭蕉

鶯(うぐいす)が季語です。鶯が柳の後ろにいたかと思えば藪の前にいるということで、鶯の動きをイメージさせるとともに春が賑わしくなってきたことを感じさせます。

我と来て 遊べや親の ない雀

小林一茶

雀の子が季語 です。「親からはぐれてしまった子雀よ、こっちへ来て私と遊びましょう」と誘っています。巣だったばかりの頼りなげな小雀の姿に、春の始まりを感じているようです。小さな生命への愛おしみの気持ちも伝わってきます。

草の戸も 住み替はる代ぞ 雛の家

松尾芭蕉

雛(ひな)が季語です。住み慣れたあばら家も、主が変わり、新しい住人は雛人形を飾ったりするのだろうか、と思いを巡らしています。。年中行事から春を感じるとともに、時代や人がかわっても繰り返される未来を予感させます。雛は鳥のヒナもイメージさせます。

菫ほどな 小さき人に 生まれたし

夏目漱石

菫(すみれ)が季語です。春のうららかな日差しを浴びながら菫が咲いています。もし、生まれ変わることができるのであれば、この菫のような小さい人間に生まれたい、と願っています。春という言葉には爽やかなイメージがある一方で、新しい生活や気候の変化で自律神経の緊張状態が続くことから、うつ傾向になる人が増えるとも報告されています。病跡学研究において躁うつ病がしばしば検討されることのある漱石らしい俳句です。

筍や 目黒の美人 ありやなし

正岡子規

筍(たけのこ)が季語です。筍で有名な目黒のあの美人は、居るのか居ないのか、と思案しているようです。江戸時代から東京の目黒の筍飯は名物だったそうで、顔のツヤが筍を食べれば良くなって、美しい人になるとも言われていたそうです。筍から美人を連想するあたりにユーモアを感じさせます。また、女性のお化粧や衣服、アクセサリーなどのちょっとした変化からも春を感じられるかもしれませんね。

春はどこに来た? 春の山野草

春と言えば、幼い頃に母や祖母と近隣の山や林に出かけては、山菜狩りをしたことを思い出します。草むらを分け入っていくと、春の訪れを土の中で待っていたワラビやゼンマイなどの山菜が、美味しい顔を覗かせていたものです。収穫した山菜は、天ぷらや山菜ごはんなど、お口の中でたくさん春を感じさせてくれます。ほろ苦くて栄養たっぷりな山菜は、春の芽吹き、山の恵み、宝物と言っても良いでしょう。

春の訪れを告げる山菜の代表格が「ふきのとう」です。ほろ苦く独特の風味を持った山菜として人気があり、天ぷらや味噌和えにして食べることができます。道路沿いや河川敷など、いたるところで見つけることができますが、意外と知られていないのが「(根に)毒を持っている」という点です。根の部分を誤って食すると肝臓の病気を引き起こす可能性があると言われています。また、人によっては雄花の花粉がアレルギーを引き起こすことが知られているので、ふきのとうを採取する場合は雄花か雌花かをしっかりと見極めることが必要です。

「山菜の王様」と呼ばれるタラの芽は、山菜シーズンになるとみんながこぞって狙う人気の山菜です。天ぷらや胡麻味噌和えなどにして美味しくいただけます。タラノキは成長が早く、日当たりのいい場所を好み、ぐんぐんとまっすぐ上に伸びていきます。樹形で見分けやすく、人の手が入って開けた日当たりのいい場所でよく見かけることができます。しかし、「タラの芽」と「ヤマウルシの若芽」が似ていることから、誤食やかぶれ被害に遭う人も多いので注意が必要です。

山ウドは、大きく成長すると食用にならないことなどから「ウドの大木」と言われますが、若芽の時は香り高くとてもおいしい山菜です。崩れたような山の斜面にあることが多く、山菜狩りの際には、足元に注意しながら楽しむことが必要です。アクはありますが、採れたての色の薄いウドは、皮を剥いて味噌などをつけてそのまま生で食べることができます。タケニグサという毒草の芽生えと似ているので注意しましょう。

山菜は見た目だけでなく味覚から春を感じさせる自然の恵みですが、自分で採ってきた山菜を調理するときには毒性や種類の確認などに十分注意を払うようにしましょう。

『春が来た』の歌碑

『春が来た』の歌碑は、長野県下高井郡の「おぼろ月夜の館」、鳥取県鳥取市の修立小学校門前、鳥取県八頭郡の天満山公園にあります。春を探しに、歌の旅へ出かけてみてはいかがですか?

長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9549-6 おぼろ月夜の館

鳥取県鳥取市立川町5-339 修立小学校校門前

鳥取県八頭郡八頭町船岡1659 天満山公園

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回想法

  • あなたは春が来たことを感じるのはどんな時ですか?
  • 春になると「山」の風景はどうなりますか?
  • 春になると「里」にはどんな変化がありますか?
  • 春になると「野」の景色はどうなりますか?
  • 春に咲く花をいくつ知っていますか?(例:菜の花、タンポポ、チューリップなど)
  • 春になく鳥をいくつ知っていますか?(例:ウグイス、ヒバリ、メジロなど)

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