民謡『ドンパン節』
作詞・作曲:高橋 市蔵
編曲:黒沢 三一
はじめにゆっくりと音読し、次にメロディを思い出しながら口ずさんでみてください。
最後にしっかりと声に出して歌ってみましょう!!
ドンパン節は、秋田県大仙市(中仙地域)で主に歌われている民謡です。秋田県の代表的な民謡のひとつであり、全国的にも知られており「ドンドン、パンパン」と軽快な節に誰もが思わず体が動き出してしまいます。ドンパン節は、「円満造」「東北の左甚五郎」と呼ばれた宮大工、高橋市蔵(1868年 – 1945年)が作詞・作曲した甚句のひとつです。棟上げの際の即興での祝い歌として歌われた「円満造甚句」を、1935年前後に民謡編曲家の黒沢三一が大衆向きに編曲したのが現在の親しまれているドンパン節になります。
お国自慢・自己紹介などさまざまな歌詞があり、中には下記のような滑稽な歌詞がつけられた替え歌もあります。
うちの父ちゃん はげ頭
隣の父ちゃん はげ頭
はげとはげとが 喧嘩した
どちらも怪我ね(毛が無え)で よかったね
とてもユーモラスな替え歌なので、集団の音楽活動の時には大笑いになること必至です。しかし、歌うときには参加者様の頭髪の状態を十分に確認してからにしてくださいね。
毎年8月中旬に「ドンパン祭り」の盆踊りが秋田県大仙市役所中仙庁舎の広場において行われています。実りの秋に黄金色の風景を求めて歌の旅へ出かけてみませんか?
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鳴子おどり
鳴子を使った歌体操は高齢者に人気です。鳴子は2つ一組で使われます。リズムに合わせて両手に持った鳴子をカシャッ、カシャッと、楽器のように鳴らしながら踊ります。土佐の高知で有名な『よさこい鳴子踊り』で使われる楽器であり、元々は田畑に吊るして鳥や獣から米や作物を守る「鳥よけ」の道具でした。よさこい祭り誕生の時に、高知では昔から親しみのあった「鳴子」を手に持って踊るスタイルが生み出されたといいます。
「鳴子を両手に持って踊る」という自由で活気あふれる踊りは、本場の『よさこい鳴子踊り』にだけでなく、他の多くの民謡や歌謡曲、はたまた童謡・唱歌のリズムにも合わせて踊ることができます。鳴子は百円ショップで一本100円(税抜)程度で買えます。認知症がかなり進行した人がリズムに合わせて鳴子を懸命に振る様子をこれまでに臨床場面で何度も見てきました。特にドンパン節の「ドンドン、パンパン」の拍子は鳴子踊りにピッタリです。振付は「ドンドン」で鳴子を下で叩くように振り、「パンパン」で腕を挙げて鳴子を叩くように振ります。歌詞の部分は左右に振るだけです。簡単な動作でできますのでぜひ試してみて下さい。